難所を回避し周回性を向上させた 2023 FUNコースレイアウト 公開 !! 

  • JNCC 全日本クロスカントリー選手権 第5戦 岩手高原スノーパーク
    日時:2022年7月10日(日曜)
    場所:岩手高原スノーパーク
  • Reported by FUN- TAKU OGASAWARA  COMP- SATOMI SUZUKI MASAMI HOSHINO

 約3割がDNFとなった 近年稀に見る過酷な大会
 

  • ガーンと上って、ドーンと下りるだけ。JNCC初開催となる岩手高原スノーパークのコースは、当初、単調だと思われていた。しかし、いざ蓋を開けてみると、そんな単純なものではなかった。
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  • スタート後、ゲレンデに向かって一番左側のコースを一気に上る。距離は1,500mほどで、最大斜度22度、平均斜度10度だから、超アケアケで気持ちがいい。問題はその先。頂上手前の約1,000mの区間、特に下側がくせ者だ。まず、深めの水切りがあり、それを越えるとガレ場ゾーンに突入する。イメージ的にはかつて、聖地とまで言われた爺ガ岳のCOMPガレっぽい。最大斜度27度、平均斜度15度だから、爺ガ岳ほどではないにしろ、FUNクラスの選手にとっては最大の試練となるだろう。
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  • 山頂で折り返したら一気に1,300mほど下り、ゲレンデ右側のヨーロピアンMXゾーンに突入。緑に囲まれた美しいコースで、上空からのドローン映像はまるで名門ゴルフコースのようだ。
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  • そんな岩手高原スノーパークで行われた JNCC第5戦の FUNクラスは、近年稀に見る生存率の低さだった。183台がエントリーしたのに対し、1周もできなかったマシンが54台もいるのだ。つまり、約3割の選手がDNFであるである。
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  • 多くの選手がハマっていたの2か所。ガレ場ゾーン手前の深い水切り付近と、ガレ場の中腹あたりである。確かに当日の天気は小雨で、さらに霧も出ていたので、コンディションとしてはよくない。水切りの深さに躊躇し、アクセルを戻してしまうと越えられないし、一旦、止まってしまうと再発進はほぼ無理だ。ガレ場も同様で、一気に抜けてしまわないと、上り切るのは難しかった。
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  • 実は下りも地獄の様相になると予想していた。逆キャンバーのコーナーもあったため、曲がり切れずにコースアウトする選手が続出すると思ったのだ。ところが、意外にも下りは比較的スムーズだった。もちろん転倒することはあるのだが、頂上で折り返せる選手は一定の技量を持ち合わせているため、着実に周回を重ねたのである。
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  • 最後のヨーロピアンMXゾーンは、補水したり、息を整えたりする休息ゾーンになった模様。FUNクラスにはCOMPクラスのような広大なウッズはなかったが、なかなか変化に富んだコースで、岩手まで遠征する価値は大いにあると感じた。

 
 
 
 
 
 

 ようこそ 麻衣ちゃん
 


 

  • ちょっと久々の選手がエントリーしていたのも嬉しい。WAAの石本麻衣選手だ。 麻衣ちゃん、2年ぶりだね! 相変わらず豪快な開けっぷりと、アグレッシブなフォームは健在で、かつてのライバル、菅原悠花選手を制して優勝を飾った。

 
 
 
 
 
 

 大人にマークされる中学生 渡辺敬太
 


 

  • 成長著しい渡辺敬太選手も、いい走りを決めていた。まだ中学2年生ですよ! YZ85ですよ!! 敬太はトップに約4分遅れで FUN-Bクラス、FUN総合ともに2位となった。ちなみに、彼にとってもはや FUNクラスはオードブル、この後の COMP-RにもWエントリーしていた(汗)

 
 
 
 
 
 

 岩手のサムライ FAを制す!
 


 

  • FUN-Aクラスは地元岩手の阿部大輝選手が優勝。ゴールして初めて順位を知ったという阿部選手はクロスカントリー初参戦。それでも優勝できるなんて、さすが元モトクロスIBですね

 
 
 
 
 
 

 親子タカの 瀧村泰自 岩手も制す
 


 

  • さてさて、FUN総合優勝は、FUN-Bクラスの 瀧村泰自 選手が前回の鈴蘭に続き2連勝。もう速すぎるので、そろそろ COMPクラスに鞍替えじゃないですか!

 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
  

 所を回避した FUN 2023 コースレイアウト!
 


 
画像クリックで HRL(拡大)コースレイアウト
 

  • 今年は 頂上からの比類ない展望と 登り切った達成感を得ていただきたいという思いのコースレイアウトでしたが、初開催とはゆえ完走率が低かった FUN-GP を深刻視し、岩手高原スノーパークの魅力を落とすことなく 多くのライダーが周回を楽しめる 2023 コースレイアウト(暫定)を発表いたしました!
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  • 雨天に強く ヒルクライム & ダウンヒルと ヨーロピアンMXエリア とのバランスが良く、合わせて周回数も伸びる FUNレイアウト になったと思います。