神立 最後のピース BYPASS クライム
- 関越自動車道 練馬ICから約2時間 ICからも越後湯沢駅からも近いためと首都圏からアクセスの良く、観光や買い物にも便利。神立スノーリゾート施設内にある湯沢地区最大規模の温泉施設「神の湯」をJNCC開催前日土曜日に特別オープン、魚沼産コシヒカリを使った飲食売店、ピットエリアからスタート地点までシャトルバス運行のなど万全のホスピタリティでライダー、観客を迎えてくれる。
- 開催3年目となる神立スノーリゾートのコースレイアウトは、気持ちよく全開+ミルキーウェイ激下りのイメージが強いが、今年は登りの「ガレの絨毯」が長く延びた上、各ヒルクライムも信越地方に続いた大雨の影響で表面の土が流れ、見た目よりギャップが多く油断したライダーに容赦なく襲いかかる。もちろん今まで通りの気持ちよいヒルクライムも健在。COMPのコースで特筆すべきはスタート地点の近くに新設された「 BYPASSクライム 」。観客からも見やすい位置にそびえるヒルクライムは山奥まで歩かずにクロスカントリー観戦を楽しめるようになった。
群を抜く 青 と 赤 !
- 猛暑のため 20分短縮で行われたCOMPクラスはスタートから常に順位がめまぐるしく変わる目の離せない展開。
- スタート直後からトップに出た #7 渡辺学 (bLUcRU TwisterRacing)がガレ登りとアスファルトが混在する序盤で転倒、大幅に順位を落としてしまうが1周目トップで帰って来たのはなんと 渡辺学! 2位は今回の台風の目となる現役モトクロス IAライダー #25 小方誠、3位に #3 熱田孝高(BIVOUAC大阪with RG3 Racing)とモトクロスライダー勢のハイスピードなバトルが続く。
- ヒルクライムでは #25 小方が CRF450RXのパワーを生かして渡辺を抜きにかかり、下りでは渡辺学が抜き返す、長いガレ場では #3 熱田がしなやかな GASGASでと2人を抜いて行きレース開始1時間まで3人のバトルが繰り返されていたが、中盤 #3熱田がトップ2にから徐々に引き離され2人の争いとなる。
赤い弾丸 スカイラインバトルを制す!
JNCC史に残るであろう名勝負!!
- レース1時間経過後の8周目、燃料補給 最終ピットインを終えた マナブが勝負を決めに掛かり、自身最速ラップの9分13秒を叩き出し まだ燃料補給 最終ピットインを残している 小方を抜いてトップに躍り出た!
- マナブの凄まじい仕掛けに未だピットインを残している 小方は勝負を諦めかけたが(本人談)、ワイルドボア鈴蘭で ファイナルアタック にやられた屈辱が蘇ったか? 一瞬の躊躇後には闘志が燃え上がり、死ぬ気で走ろうと全力で追いかけた(本人談)。
- 9周目にピットインを済ませた 小方は マナブを凄まじい速さで追い、10周目 COMPスペシャルステージの 5~7 で マナブを捉えると激しいデットヒートが開始されたが、小方はこの周脅威の 9分00秒 という大会最速ラップにて マナブとの距離を広げ、その後はペースを保ったまま 58秒差で 大きな大きな JNCC初優勝を遂げた!
- 「マナブさんが速くて最後まで気を抜かないで走りました」と小方のコメントがあったが、その渡辺は中盤からリアブレーキが効かなくなるというトラブルに見舞われていた。 トラブルを全く感じさせない圧巻の走りでの2位は流石。コメントでもあったように直前でリアを 120サイズのタイヤチョイスに変更したのも神立のミルキーウェイ激下りにマッチしたようだった。
- AA2は今期参加ライダー不在で寂しいクラスになっているが #01 松尾英之 (FFF Racing & stars trading)が自身での目標を総合 10位と定めており、今回目標達成で嬉しい勝利を飾った。レジェンドクラスは常勝 #03 佐藤正和 (MOTOCOWBELL RT)と、HONDA勢が並ぶ表彰式だった。
- 毎回激戦の COMP-Aクラスは #08 加藤浩介(カトモ with jon it.)が今期3勝目を飾りクラストップを死守、AA昇格に大手をかけている。
クラッシュ か JNCC初優勝か? 本当にヤバかった ラスト1周 !!
( *高画質 1080p が’選択できるので、ぜひ大画面でご覧ください! )
- 小方の優勝には最終ラップにとんでもないドラマが潜んでいて、なんとミルキーウェイ激下り前で他車両に突っ込まれ Fブレーキが効かなくなってしまっていた。
- 小方の最終ラップは「 JNCC ドローン YouTube ライブ 」で生中継していたから多くの人がご覧になり、ミルキーウェイの最終部の激下りの速さはまるで落ちている様だと驚いたが、本人によると「 Fブレーキが全く効かなかったので結果的にすごいスピードになったが、自身でもどこかでぶっ飛んでしまうかも知れないと必死だった!」とのこと、まるで漫画の様な劇的なレースでした。
- 2分 58秒: 接触 Fブレーキ大破 ~ 以降 Rブレーキのみになる!
- 3分 33秒: ミルキーウェイ 激下り
- 3分 44秒~50秒: 間一髪!~ NOコントロールで落下している!!