会場が沸いた!  " 亮太 あっぱれ "  JNCC 初優勝 !!

  • JNCC 全日本クロスカントリー選手権 第3戦 グリーンバレー森羅
    日時: 2024年4月21日(日曜)
    開催地:阿蘇観光牧場
  • Reported by NORIO NISHIKAWA

 2017の再来か、豪雨の グリーンバレー森羅!

 

  • 4月21日、阿蘇観光牧場を舞台に「JNCC 第3戦 グリーンバレー森羅」が開催された。阿蘇外輪山の野焼き直後に行われるグリーンバレー森羅のコース全長は13.6kmとJNCC屈指の超ロングコース。どこまでも見渡せる景観と日本とは思えない大陸スケールの雄大な自然を利用したレースとなっている。総エントリー数 98台にもなり、日本各地から遠征をしてきた選手たちがレースに挑む。しかし阿蘇の絶景を走破する今回のこのレースは、ライダーにとって非常に過酷なレースとなることが予想された。また悪天候の為、競技時間を180分から120分に短縮、ラストラップ無しに変更される措置もとられた。
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  • 当日はあいにくの悪天候に見舞われ、まさに運命の一日となった。正午前から一転して雨に見舞われ昼休みの時間にはさらに雨脚が強まっていき、午前中に行われたFUN-GPとはまったく違うコースコンディションとなっていく。COMP開始前にはすでにコースコンディションが最悪の状態となっていたし、土砂降りの雨による路面の急変が影を落としたのだ。(まるで 2014年7月の悪夢が蘇ったかに見えた)レースが進むにつれさらに雨は強くなり、轍が深くなりすぎて至る所で前に進めなくなるライダーが出てくるという惨状となってしまい、序盤から次々とスタックに見舞われるライダーが出てしまう。
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  • JNCC参戦5年目にして手にした悲願の初優勝
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  • そんなハードコンディションでの戦いになった COMP-AA1クラスを制したのは、鈴木涼太 選手(YSP浜北大橋racing)。序盤は鈴木健二選手(bLU cRU Blue Riders with YAMALUBE)がリードし2番手に 小林雅裕 選手(ALPHATHREE)が続く展開となったが、3週目に 鈴木涼太 が一気にトップに躍り出ると、そのままトップを守り切りチェッカーを受けた。

  • 一方で、渡辺 学選手(bLU cRU TwisterRacing)選手は波乱の幕開けとなった。JNCCのライブ中継動画に衝撃の映像が流れ込んできたのだ。なんとレーススタート直後に崖から大転落するアクシデントに見舞われてしまう。なんとかリカバリーをし大幅に順位を落としてしまうものの、渡辺選手はあきらめずに追い上げを見せた。あれほどの転落にもかかわらず COMP-AA1で2位、総合4位と周囲を唖然とさせた!
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  • COMP-Aクラスを制したのは 大重勇透 選手(ハスクバーナショップ平田自動車)。2位との差を19分以上もつけて今シーズン3連続で優勝を飾った。前々回、前回に続いてマディでの圧倒的な強さを発揮した。

  • 今大会は本当に過酷な環境下でのレースとなったが、選手たちが死力を尽くす姿はオフロードレースの魅力を存分に感じ取ることができた。また 鈴木涼太 選手の初優勝は大変大きなニュースとなり、大いに沸いたトピックだろう!
  • 次戦5月19日(日曜)X-JAM高井富士で行われる「ビッグバード高井富士」でも熱戦が期待される。悪天候はオフロード競技にとって避けられないリスクだが、それを乗り越えようとするライダーの姿に目が離せない。

 
 
 
 
 

 
 
 
 
 


 

  • 鈴木涼太 選手(YSP浜北大橋racing)後のインタビューで「自分が勝ったことでみんながとても喜んでくれたのが嬉しい」と語った。

 
 
 
 
 
 
 


 

  • 鈴木 健二選手(bLU cRU Blue Riders with YAMALUBE)「凄いレースになっちゃいましたけども、何が嬉しいって涼太がね勝ってくれたのが凄く嬉しくって、今日は良いレースができたと思います」とコメントした。ゴール直後に喜びを分かち合う2人の笑顔が印象的だ。

 
 
 
 
 
 
 


 

  • 渡辺 学 選手(bLU cRU TwisterRacing)「マシンを壊さないようにとか色々あるんですが、着々とチャンピオンに向けて進んでいきたい!」

 
 
 
 
 
 
 


 

  • あまりにも酷い路面の為マシンカラーやウェアの色すら判別できないほどだ。

 
 
 
 
 
 
 


 

  • リヤタイヤが轍に嵌ってしまい、スイングアームが引っ掛かってしまう。このような光景が至る所で見られた。